小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

主の福音宣教

「父よ、みこころなら、 
 この杯をわたしから取り去ってください。 
 しかし、わたしの願いではなく、
 みこころが なりますように。」

 

                   f:id:koumi2016:20160627201619j:普通 ルカ22:42

                                  

<主の福音宣教>    マタイ4:23~25

 イエス様が最初に宣教された時、その福音宣教がどのようなものであったのか、ともにみことばにききたい。まず、宣教する時に忘れてはならないことを考えたい。それは、イエス様が「すべての造られたものに福音を宣べ伝える」という創造主なる神様の大いなるご計画に沿って宣教することを望んでおられるという点です。すべての人の中に家族や友人や知人が当然含まれます。「この人は聞いてくれないだろう」と諦めてしまっている人をこそ導くために、私たちを先に召してくださった、イエス様の愛と、天の父なる神様のご計画があることを自覚して歩みたいと思います。
 イエス様の宣教の特徴は三つあります。一つ目は、「会堂で教え」23節とあるようにみことばの解き明かしです。イエス様は、毎週、ユダヤ教の会堂に足を運ばれ、礼拝を捧げていました。礼拝において、聖書が朗読され、そこで朗読された箇所のみことばの解き明かしがなされます。イエス様も、会堂で教えられたのです。
 二つ目は、「御国の福音を宣べ伝える」事です。宣べ伝えるという言葉には、「端的に伝える」「報告する」「宣言する」という意味があります。イエス様は、福音という良い知らせを宣言していたのです。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」という宣言により、どんな罪人でも、誰でも、悔い改め(方向転換)とキリストに対する信仰によって救われ、天の御国の民とされるという恵みの宣言です。
 三つ目は、「民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいをなおされた」ことです。病のいやしは、人間にとって根源的な切実な求めです。イエス様は、人間のたましいの問題にだけ臨まれるお方ではなく、たましいと肉体を含めた人間の全体、全人的な救いのために、この世に来られたお方です。イエス様は、肉体を持ち、弱い心を持っている私たちが現実的に、今抱えている問題が顧みられた時はじめて、顧みてくださった方へと目が向けられることをご存知のお方です。ですから、イエス様はご自分のもとに来た人々のすべての病を癒されたのです。
 イエス様は、ご自分のもとに助けを求める人々を拒むことなく、受け入れ、彼らの必要を満たされました。人々の全人的な救いを望んでいたイエス様は、愛をもって人々に関わり、人々の心にみことばの種を蒔き続けられたのです。時間を惜しまず、福音を届けるために最善を尽くされたイエス様に倣い、私たちも自分たちに今できることを精一杯させて頂きたいと願います。