闇の中に輝く光

「起きて床を取り上げ、歩きなさい。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヨハネ5:8

＜闇の中に輝く光＞　　　　マタイ４：１２～１７

　イエス様がメシヤとしての公生涯を始めるにあたって、すべての準備が整い、いよいよイエス様ご自身による宣教が始まろうとしていました。イエス様は、ご自身が神の御子として世にご自身を現す日をずっと待っていました。そして、メシヤの先駆者として立てられたヨハネが投獄された知らせを受けると立ち上がられガリラヤ地方における宣教を開始したのです。
マタイはイエス様のガリラヤにおける宣教を預言の成就として受け取り次のように言ったのです。「闇の中に住んでいた民は、大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇る」そうです。イエス様が宣教された地の人々は、まことの神様ではなく、被造物を神として拝む人々でした。彼らの行きつくところは滅びです。しかし、そこに光であるイエス様が来られ、彼らの罪を明らかにされ、彼らに福音を伝えられたのです。
イエス様は宣言しました。「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」イエス様は、ユダヤ民族の王として、人類の王として、権威ある宣言をもってご自身の神の御子としての公生涯をスタートさせたのです。
　イエス様がこの宣言をされてすでに２０００年が経ちました。最初、イエス様とその弟子たちではじめられた宣教の業は、ユダヤ地方だけに留まることなく、全世界に宣べ伝えられ続けています。聖書も何千という原語に翻訳され人々に読まれ、多くの人々の人生に大きな影響を与え続けています。闇の力はどこまでも増大しているように見えますが光を完全に消し去ることは出来ません。
「この方（イエス様）にはいのちがあった。このいのちは人の光であった。光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。ヨハネ１：４、５」
「イエスは彼らに言われた。「もうしばらく、光（イエス様）はあなたがたの間にあります。闇があなたがたを襲うことがないように、あなたがたは光があるうちに歩きなさい。闇の中を歩く者は、自分がどこに行くのか分かりません。自分に光があるうちに、光の子どもとなれるように、光を信じなさい。ヨハネ１２：３５～３６」「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」というイエス様の宣言によって、やがて完成される「天の御国」が、今、この地上にあっても経験していくことのできる現実のものとしてもたらされました。かつて、闇の中を滅びに向かって歩んでいた者たちも、光であるイエス様を信じることにより光の子と変えて頂けます。イエス様の大きな光が、信じる者のこころの闇に打ち勝ち、その闇を完全に拭い去ってくださるのです。