小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

天の父に心を向けて

「主よ、お話しください。
   しもべは聞いております。」

 

                  f:id:koumi2016:20160627201619j:普通 Ⅰサムエル3:9

                                  

<天の父に心を向けて>            マタイ6:1~4

 人間には、他者から認められたい、称賛や尊敬を受けたい、自分のしていることを評価してもらいたい、といった承認欲求があります。

「人に見せるために人前で善行をしないように気をつけなさい。」と言われたイエス様は、良い行い自体を否定しているのでも、良い行いを人前ですること自体を否定しているのでもありません。それは、イエス様が「あなたがたは世の光です。」とおっしゃり、人々がキリスト者のする良い行いを見て、天の父なる神様をあがめるようになるため、その光を人々の前で輝かせるようにと励まして下さっていることからも分かります。

 この二つのことは、一見、矛盾しているように思われますが、そうではありません。イエス様が人前で善行をしないようにと言われたのは、私たちの良い行いは、人々の前でなすことがあっても、また、人々のためになすことがあっても、その大切な目的は、天の父なる神様が崇められるためだからです。もし、自分の称賛を得るため、自分を喜ばせ、自分が満足するためになされた良い行いによって、人からの称賛を得るなら、その人はすでに報いを受けたので、天の父なる神様からの報いを頂けなくなると、イエス様はおっしゃいました。イエス様は、神の国の民とされた者は、もはや人々からの賞賛よりも、天の御国で父なる神様から頂く報いと、お褒めの言葉に心を向け、期待して、隠れたところで見ておられる神様に心を向けて生きるようにと勧めておられるのです。

父なる神様は、私たち一人ひとりの心の中も見ておられ、すべてを覚えて心に留めてくださるお方です。人が誰も見ていなくても、隠れた所におられる父なる神様が、イエス様の愛に対する純粋な応答としてなされるあなたの良い行いを見ていてくださり、最後の日に豊かに報いてくださるのです。私たちが地上での信仰の道を走り終え、天の御国で迎えて頂く時、父なる神様は、私たちの涙を拭い去り、「良くやった。良い忠実なしもべだ」と労って下さいます。

「さあ。わたしの父に祝福された人たち。世のはじめから、あなたがたのために備えられた御国を継ぎなさい。」とイエス様から言っていただける日を待ち望みつつ、いつも「天の父に心を向けて」、どんなに小さくても、自分にさせて頂ける良い行い、愛のわざに日々励む者でありたいと願います。

「そういうわけで、肉体を住まいとしていても、肉体を離れていても、私たちが心から願うのは、主に喜ばれることです。Ⅱコリント5:9」