小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

共に居てくださる主

「イエスはこれを最初のしるしとして
 ガリラヤのカナで行い、
 ご自分の栄光を現された。」

 

                   f:id:koumi2016:20160627201619j:普通 ヨハネ2:11

                                  

<共に居てくださる主>    Ⅱテモテ4:9~22

 聖霊に示されてパウロが記した最後の手紙を通して、彼が伝えたかった事、彼が最後まで仰ぎ見た主に目を向けたい。パウロが主のため、人々の救いのため、いのちがけで宣教しても、聞く耳をもたない人々もいました。激しく反抗し、迫害する人々もいました。デマスのように自分を見捨てて離れていく兄弟姉妹たちが、他にもいたことでしょう。パウロは、その度に心が痛み、言葉で言い表せないほどの悲しみと憂いを覚えたはずです。
しかし、そのような中にあっても、憐み深い神様は、パウロの為に、ルカという頼りになる人物を残してくださいました。ルカは、医者であり、歴史家であり、何よりパウロの一番の良き理解者でした。何かある度に、パウロはルカに相談したことでしょう。パウロには、持病があったため、ルカは彼の主治医となって最後の最後まで面倒をみたようです。
当時、逮捕された囚人が、ローマで裁判を受けるために送られるときには、二人の奴隷が同行することが許されていましたが、その一人がルカでした。つまり、ルカは、パウロに同行する為に自分を奴隷として登録したのです。
 神様は、主のため、宣教のためにいのちをささげたパウロと同じように、主のためにすべてを捨てて献身したルカを通して、パウロを励まし支え続けてくださったのです。
 パウロがテモテに手紙を書いた目的の一つに裁判でテモテに証言台に立ってもらいたいという願いがありました。最初の裁判の時、パウロの為に証言台に立つ人は誰もいませんでした。これが大伝道者パウロのありのままの厳しい現実です。人間は、いざとなると保身に走ります。しかし、パウロは自分を見捨てた兄弟姉妹たちが神様から裁かれることがないようにととりなし祈っています。
パウロは、単に地上でのいのちが長くなることを望んでいたわけではなく、テモテに証言台に立って証するチャンスを与えたいと考えたのです。神様がどんなに偉大なお方であり、イエス様が何を成し遂げてくださったか。福音を聴いたことのない人々にイエス様の十字架の死と復活の意味を明らかにするチャンスをテモテに体験して欲しかったのです。
 どの時代でも、信仰故にキリスト者は迫害を受けます。しかし、目の前の状況がどんなに悪く思えたとしても、状況が以前より悪くなっているように見えたとしても、多くの友が自分のもとを去ったとしても、主だけは、いつも、いつまでも共に居てくださる。この恵みと救いの喜びに留まって、最後まで主を愛し、主の御あとを共に歩ませてくださいと祈り求める者になって欲しい。それがパウロキリスト者と変えられた私たちに対する最後のメッセージです。