平和を追い求めなさい

「主の山には備えがある。」 　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　創世記２２：１４

＜平和を追い求めなさい＞　　　　　　　Ⅱテモテ２：１４～２６

　テモテがエペソの教会で牧会するにあたり、偽教師たちの存在に悩まされて いた事は、テモテへの手紙第一で、すでに取り上げてきたが、パウロは再び、 今日の箇所から３章前半にかけれ、偽教師の問題に言及します。 パウロは、偽教師の二人の名をあげ（１７）、その教師たちの教えを実例として復活に関する事を記し（１８）、彼らの教えは言葉による論争（１４）であり、俗悪な無駄話（１６）であり、彼らの話は悪性の腫物のようであると（１７）述べ、愚かで無知な議論という表現から分かるように思弁的傾向の強い偽りの教えであったことが分かります。これらの状況に対し、パウロはテモテに自らを全く主にささげ（１５）、偽教師とその教えから遠ざかるように（１６，２０～２３）命じ、それでも彼らの救いのために彼らの悔い改めを期待しつつ、論争せずに（２４～２６）教えるようにと勧めるのです。
地上においてキリスト者は、戦いが尽きることはありません。しかし、言い争うのではなく、まず自分自身がみことばの光に照らされて、みことばにきき、教えられ、それに従うこと。心を新たにすることで、自分を変えていただくこと。それは時間がかかるように見えるかもしれませんが、確かな道を歩むための、いちばん確実で、一番近い道なのです。自分につらく当たる人に忍耐することは実際難しいことです。しかし、苦しみを耐えた主が教えてくださった「われらに罪を犯す者をわれらが赦す如く、われらの罪をも赦したまえ」この祈りを祈る時、愛は多くの罪をおおう、その事が実現されるのです。内にも外にも戦いがあり、落胆することもあるでしょう。そのような時こそ、主のしもべとされていることを思い出し、平和を追い求めなさいというみことばに聴き従う者に変えられたいと願います。平和を追い求めることは、何よりも、愛すること、赦すことであり、それは私たちの主、イエス様のお姿だからです。