小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

神の力による福音宣教への招き

「ノアは正しい人で、
 彼の世代の中にあって 全き人であった。
 ノアは神とともに歩んだ。」   

                                                       f:id:koumi2016:20160627201619j:普通 創世記6:9

 

<神の力による福音宣教への招き>        Ⅱテモテ1:8~14

 パウロは、宣教に伴う苦難について、「恥じてはいけません」とテモテを励まし、「むしろ、神の力によって、福音のために私と苦しみをともにしてください。」と、共に主の働きに召された同労者としての招きの言葉を語ります。このことは、等しく、私たちに対する「神の力による福音宣教」への招きでもあります。
教会とキリスト者に対する迫害が強まる中、パウロは自分の事よりもテモテとエペソの教会の兄弟姉妹たちの霊的な面を心配し彼らを励ます言葉を贈ります。テモテは、パウロの愛のある一つ一つの励ましの言葉を真摯に受け止め、心に刻みます。
 初代教会時代の使徒たちも、その後のすべてのキリスト者たちも福音のための苦しみ、キリストを信じる信仰を持つが故の試練を経験してきました。そして、人間の力の限界と人間の愛の限界を知り、失望したり落胆することがあります。だからこそ、神の力によってなのです。神の力とは、滅びに向かって歩んでいた私たちを救いを受け取ることのできる者とする力のことです。すべての人間の救いの背後には、神の力が働いています。救いの根拠は、人間の側にあるのではなく、永遠の昔から私たちがこの地上に存在する前から決められていたことなのです。これ以上に確かな救いの根拠はありません。
 パウロは、福音宣教を継続する中で多くの苦難の中から神の力によって救い出された経験が何度もありました。パウロは、テモテにも思い出してもらいたかったのです。いつも神の守りがある事実を。また、家族と向き合う時、自分の愛のなさ、罪深さを思う時、心の闇を見る時、そこにキリストの十字架の愛が注がれ、光が照らされていることに立ち返って、イエス様による深い慰めと癒しを与える、聖霊の御力が、私たちに与えられていることを覚えましょう。
 私たちがみことばに従って、聖霊の導きによって生きることを決断する時、私たちの生活の小さな営みにおいても、救いの御業をなし、神様のご栄光を現して下さる、そこに神の力による福音宣教の道が開かれるのです。神様の招きに応答して、共に福音を宣べ伝えてまいりましょう。