小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

主のあわれみに目を向ける

「求めなさい。そうすれば与えられます。
 探しなさい。そうすれば見出します。
 たたきなさい。そうすれば開かれます。
」             

                                                       f:id:koumi2016:20160627201619j:普通  ルカ 10:42

 

<主のあわれみに目を向ける>    Ⅰテモテ1:1~2

 パウロは、いつも手紙の冒頭にあいさつを記します。テモテへの手紙の挨拶の構成は、三つの部分に分けられます。
第一は、発信人について。第二は受信人について、第三は祝福の祈りです。短い挨拶の中にパウロがこの手紙でテモテとエペソの教会の兄弟姉妹たちに伝えたいと考えたことを共に考え、みことばにきいてまいりましょう。

 発信人はパウロです。パウロが挨拶の中で使用している使徒という言葉は、ギリシャ語でアポストロスと言い、その意味は「全権を委任されて派遣された者」です。つまり、パウロキリスト者を迫害しキリスト者をダマスコの町まで追撃していた最中に復活されたキリストと出会い、その誤りを示され、異邦人宣教の働き人としてキリストから直接使徒に任命された者でした。パウロには、キリストから全権を委任されて派遣された者という自覚をもって、異邦人に福音を宣べ伝えていたのです。
 では、受信人であったテモテとパウロの関係について考えてみましょう。パウロはテモテを「真のわが子テモテ」と呼んでいます。パウロはテモテを自分の子ども同様に愛し、テモテもパウロを自分の父親のように慕い、敬い、喜んでパウロの勧めに従っていました。喜んで従うテモテをパウロが真のわが子と記しているのはとても自然なことなのです。
 最後に祝祷の中にパウロがあわれみを加えた意味について考えてみましょう。テモテもエペソの教会を牧会する中でいろいろな困難を経験し逃げ出したくなることもあったことでしょう。神様の愛を疑いたくなるような出来事も何度もあったかも知れません。そんな時、パウロから受け取ったこの手紙を読み、彼は大いに励まされたはずです。「そうだ。パウロ先生も主のあわれみをいただきながら宣教し、主の群れを牧会しておられたのだ」と。テモテは、手紙の冒頭に記された祝福の祈りを通して主のあわれみをすでにいただいていることを実感することができたはずです。
私たちも今、与えられているものを心から感謝し、すでに与えられているものや状態を主(神)からの最善のものとして受け取りなおし、主のあわれみを受けていることを自覚する者になれるように祈り求めてまいりましょう。そこに感謝が生まれます。そして、感謝する者を神様は豊かに祝福してくださるのです。