小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

罪のためのなだめの供え物

「主よ。あなたは私を探り
 知っておられます。」
              

                                                    f:id:koumi2016:20160627201619j:plain 詩篇139:1

 

<罪のためのなだめの供え物>      ローマ3:25~26

 罪を犯した人間に対する神の裁きは、私たちの肉体の死と霊的な死を現実においてすでに執行されています。霊的な死とは、神との霊的な関係が断絶されている状態を意味しています。生まれながらの人間は、霊的には死んだ状態なのです。霊的に神と交わりが断絶されたままでいるならばその先にあるものは永遠の滅びです。神の罪に対する厳しい姿勢は、昔も今も根本的に変わっていません。ただ、新約時代に生かされている私たちは、旧約時代のように罪を犯した者が即、滅ぼされるという裁きを受けていないだけなのです。でも、私たちの生かされている時代を聖書の視点に立って見る時、そこに神の恐るべき裁きが行われていることを知ることができます。なぜなら、福音を聴くことなく滅びていく 魂が毎日沢山いるからです。これは実に恐ろしい状況です。神の御子であられるキリストを信じるならば救われ、永遠のいのちをいただくことができます。しかし、キリストを信じないならばその人に待っているものは永遠の滅びです。
では、神はどのようにして私たちが滅びることなく、救われる道を備えてくださったのでしょうか。3:25参照。義なる神は、同時に愛なる神です。ご自身が造られた人間が滅びることを望んではおられません。何とかして幾人かでも救いたいと神は、考えられ、人間が救われる方法を考え出されました。それが罪のない神の御子による身代わりの死です。旧約時代のイスラエルの民が自分たちの犯した罪のために動物を神に犠牲として捧げる行為を通して、神に罪を赦していただいていました。それと同じように、神は、私たちの罪を赦すために完全な犠牲の供え物であられるキリストを地上に遣わされ、十字架につけ、ご自身の義を全うされたのです。神の御子の完全な血でなければ償うことのできないものが罪です。一つの罪が全人類にどれほど大きな影響を与えたか。アダムとエバの関係が罪によってどれほど悲惨な状態に変えられたのか。アダムたちの子どもたちにどれほど大きな悪影響を与えたのか。忘れてはならないのです。
罪は、神と人間の信頼関係を破壊し、人間同士の信頼関係を破壊し 、人間と自然との関係も破棄しました。一度破壊された関係を修復することは容易なことではありません。キリストは、それらの破壊された関係を修復するためにご自身のいのちを犠牲にするために、この地上に来てくださったのです。御子を派遣された父なる神の思いとキリストの思いを黙想し、その多くの犠牲の故に私たちの救いがあることをもう一度覚えつつアドベントの時を過ごしてまいりましょう。