小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

捜し出す神

「私のたましいは主をあがめ、
   私の霊は私の救い主である神をたたえます。」

 

                  f:id:koumi2016:20160627201619j:普通ルカ1:46~47

                                  

<捜し出す神>        ルカ15:1~7

 クリスマスは、神の御子が私たちを救うためにこの地上にお生まれになった事実を喜び祝い、救い主を礼拝する日です。この譬えを通して、イエス様が私たちに何を教えようとされたのでしょうか。

 イエス様のこの譬えを何度も聞いたことのある方は、よくご存じの通り、羊飼いは救い主であるイエス様・父なる神様を表し、羊は、私たち人間を表しています。羊は、目が悪く、外敵から身を守るものを持たない弱い存在です。羊飼いがいなければ美味しい草のあるところや、生きるために必要な水のあるところに自力で行くことも出来ません。羊飼いがいなければすぐに衰弱して死んでしまいます。神様にとって、人間も、羊と同じように弱い存在なのです。

 最初の人アダムとエバが、神様の命令に逆らい、取って食べてはならないと命じられていた木の実を取って食べた、その時から、人間は神様にとって失われた存在となりました。それは、罪が人間に入り、神様と人間との間にあった霊的な交わりが断絶された為です。人間は、生まれながらに罪を持ち、神様のもとから離れ、自分勝手な道を生きる者となりました。ちょうど羊飼いのもとを離れた羊が、暗い道をさまようように、人間も、暗く、罪の渦巻く世界に、無防備のまま、迷い歩んでいます。羊が羊飼いから離れては、獣に襲われ、牧草にありつけず、死んでしまうように、私たちは、肉体的には生きているのですが、魂が罪の中に死んでおり、永遠の滅びに向かっているのです。どんなに文明が発達しても、人間の罪の本質は変わることなく、人間は、神様との関係が断絶された状態で地上に誕生します。

 イエス様は、天の父なる神様にとって失われた存在となった私たち一人一人を捜し出し、救い出すために、天の王座を捨て、今から2000年前に地上に来てくださったのです。イエス様は、全身全霊で、私を、あなたを愛し、神から失われ、罪の中に悩み苦しんでいる姿を悲しんでおられます。どんなに小さく貧しい者でも、人々から見捨てられたような者でも、イエス様は愛し、本気で捜し求めておられるのです。イエス様の声に耳を傾け、みことばから自分の進むべき道を教えられ、イエス様のもとに立ち帰り続ける者でありたいと願います。