小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

使命に生きる

「わたしに来る者は、決して飢えることがなく、

 わたしを信じる者は、どんなときにも、

 決して渇くことがありません。」

                                     
                f:id:koumi2016:20160627201619j:plain ヨハネ6:35

 

<使命に生きる>       使徒21:1~14

 私たちは、日々の生活の中で自分に与えられた使命を果たすことに困難を覚えることがあります。パウロエルサレムに行くことがみこころであると知っていましたが兄弟姉妹から度々引き留められると使命に対する決心が揺らいだのです。
 試練は、私たちから求めるべきものではありません。イエス様も、弟子たちに「試みに会わせないでください」と天の父なる神様に祈るように教えています。しかし、必要であれば神様の方で私たちに試練を与えられるのです。パウロにとって、エルサレムに行くことは神様のご計画であり、彼がこの後、ローマに行くためにもどうしても通らなければならない通過点であったことが分かります。ちょうど十字架を前にイエス様がゲッセマネで祈られたようにパウロも試練を前に神様のみこころを求め、備える時間が必要だったように。
 神様に敵対するサタンは、主の使命を果たそうとする者を誘惑します。パウロの場合、パウロを愛する兄弟姉妹を通して宣教の働きを妨害しようと働きます。最初の誘惑は、ツロの町で船の積み荷を降ろしている間にパウロを襲います。ツロの兄弟姉妹は、パウロエルサレムに登らないようにと忠告したのです。パウロは、ツロの兄弟姉妹の忠告を退け、エルサレムに向かって旅立ちます。パウロたちがカイザリヤのピリポの家に滞在している間に預言者アガボユダヤから下って来ました。このアガボは、以前、飢饉が起こることを預言した人物です。そして、ここでもパウロのこれから受ける苦難について預言しています。11節参照。アガボの預言を聞いた兄弟姉妹は、みなでパウロエルサレム行きをやめるように頼みます。これが二度目の誘惑です。しかし、パウロは自分に与えられた使命を忘れることなく、兄弟姉妹の説得を振り切り、使命に生きることを表明します。13節参照。
 パウロの姿とゲッセマネで祈られたイエス様の姿が重なります。十字架を前にしてイエス様は、3度天の父なる神様に祈られました。マタイ26:36~46参照。私たちは主のために苦しむ道を避け、自我の声に従い生きよと囁くサタンの誘惑の声に心を揺さぶられることがあります。パウロは苦難の後に与えられる義の栄冠(Ⅱテモテ4:8)をいただくために、自分の果たすべき使命を喜んで担わせていただこうとすべてを天の父なる神様におゆだねし、エルサレムに向かい出発したのです。同じように私たちも、パウロが歩んだようにその歩みに倣い、苦難の道を喜んで選択できるように祈り求めてまいりましょう。