小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

聖霊による信仰告白

「神に信頼し私は何も恐れません。

 人が私に何をなし得るでしょう。」

 

                  f:id:koumi2016:20160627201619j:普通詩篇56:11

                                  

聖霊による信仰告白>          使徒4:13~22

  ルターは、当時のカトリック教会から破門され、1521年にヴォルムスの帝国議会に召喚され、自説の撤回を求められました。その時、ルターが述べた内容は以下のものです。
 「皇帝陛下ならびに諸侯がたは簡潔な答えを要求されます。それでは簡潔に、ありのままをお答えします。聖書の証によってわたしの誤りを証明し、わたしの良心が神の言葉によってとらえられない限り、わたしは何事も取り消すことはできません。なぜなら良心に反して行動するのは、なすべきことではないからです。わたしは断固としてここに立つものです。それ以外のことはできません。神よ、わたしを助けたまえ。アーメン。」

  私は、このルターの弁明を読んだ時、ペテロたちがユダヤ最高議会で弁明し、復活されたキリストに対する信仰を告白している姿を思い浮かべました。 ユダヤ最高議会の脅しに対して、「しかし、ペテロとヨハネは彼らに答えた。「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、神の御前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。」

 非常に力強く、確信に満ちた大胆な返答です。

 ペテロたちは、人間的に見れば極めて危険な状況に置かれています。ユダヤ人、ユダヤ社会に生きる者にとって、神の下す判決に等しいとされるユダヤ最高議会の判決・命令に背くことは、神に対する反逆と受け取られることでした。しかし、ペテロたちは、人間を恐れることなく、人間に権威をお与えになった神を恐れ、神がイエス様を死者の中からよみがえらされ、40年間歩いたことのなかった人がイエス様の御名によって立つことが出来た事実に確信をもって、自分たちが見たこと、イエス様から聞いたことを証言し続けると宣言したのです。

 10月31日はルターが、当時の教会の在り方に疑問をもち討論の呼びかけをきっかけにはじまった宗教改革記念日です。その宗教改革は、信仰のみによる救いの確信、つまりそれは、私たちの救いが、ただ神の恵みによるもので、価なしに義と認められるという真理の確信に留まり続けるために、御霊様の力によってなされたことでした。

 私たちもルターやペテロたちに倣う者となり、永遠に変わることのない聖書のみことばに立ち、日々新しく確信をもって、神の恵みの中に生きる者となることを祈り求めてまいりましょう。