小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

心にとめて欲しい事

「今、もしあなたがたが確かにわたしの声に聞き従い、
 わたしの契約を守るなら、
 あなたがたは、あらゆる民族の中にあって、
 わたしの宝となる。」
              

                                                    f:id:koumi2016:20160627201619j:plain 出エジプト19:5

 

<心にとめて欲しい事>      エペソ2:11~13

 人間は過去の事を忘れてしまう性質があります。パウロは、忘れてもらいたくないこと、 心にとめて欲しい事を手紙に何度も書き記します。
まず、異邦人は、ユダヤ人と違い、割礼を受けていない者たちでした。割礼とは、ユダヤ人が神の選びの民であり、律法を守っている印として施されたものです。
二つ目は、キリストから離れている者であった事です 。異邦人は、神様との関係において仲保者であられるキリストをもたない民として生きて来た人々でした。つまり、直接、神の御前に立たなければならない存在でした。これは実に恐ろしいことなのです。
三つ目は、イスラエルの国から除外されている者であった事です。異邦人は、外国人として神の民の共同体の枠の外にいた人々です。割礼を受け、改宗者として認められない限り 、神の民はヤコブの子孫に限定されていました。
四つ目は、約束の契約について他国人であった事です。神がアブラハムと結ばれた約束、イサクとヤコブに再確認された契約については外国人という意味です。五つ目は、この世にあって望みなく、神もない者であった事です。私たちは救われる以前、霊的に盲目な者であり、世の支配者であるサタンの誘惑に負け、神様から与えられた時間や労力や財を無駄に費やしてきた者たちでした。本来の目的である神様の栄光を現すという存在の目的を知らずにただ自分の欲望を満たすために地上における繁栄だけをもとめひたすら神様を悲しませることばかりをしていた者たちです。人間が造った像を拝み、空しい祈りを木の塊、石の塊に向かって必死になり聞かれぬ祈りを捧げてきた者たちでした。
六つ目は、キリスト・イエスの血によって近い者とされた事です。ユダヤ人は神の選びの民であり、神から律法を与えられたという点で神に近い者たちでした。しかし、彼らの心は神から遠く離れていたのです。なぜなら、ユダヤ人は律法を表面的に守ることで満足し、礼拝をささげることも形骸化していたからです。ですから、ユダヤ人も異邦人も同じように神から遠い者だったのです。イエス様は、神から遠く離れていたユダヤ人と異邦人を神に近い者とするために十字架に架かられたのです。
私たちは、常に自分の救いの原点に立ち返ることが必要です。自分は恵みによって救われた者なのだ。行いではなく、信仰のみで救われた者なのだ。その信仰も神様から与えられた賜物(プレゼント)なのだ。そして、何より御子の血によって罪を贖われ、神と和解し、人とも和解できる者に変えられたことを心にとめ、繰り返し救われる以前の自分の状態を心に刻みつける者になりたいと願います。