小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

主の励まし

「このイエスを、神はよみがえらせました。
 私たちはみな、そのことの証人です。」

                                     
                f:id:koumi2016:20160627201619j:plain 使途2:32

 

<主の励まし>      使途22:22~23:11

 パウロは、自分がローマ市民であることを明らかにすることにより議会で弁明する機会を得ます。神様は、約束どおりパウロを用いられ福音がユダヤ人だけでなく、異邦人にも宣べ伝えられる時代が訪れたことを世に証する者となりました。
 パウロは、ユダヤ最高議会のメンバーの前で彼らを恐れることなく大胆に振る 舞います。1節参照。パウロの言葉に大祭司であったアナニヤは、機嫌を悪くしパウロの口を打つように命じます。しかし、パウロは不当な扱いに対し抗議しア ナニヤを非難します。3~5参照。さらに、議会のメンバーにパリサイ派に属する人々とサドカイ派に属する人々がいるのを見て、自分が訴えられている内容が死者の復活に関することであると説明したのです。復活問題は、パリサイ派サドカイ派の間にあった意見の相違から激しい論争に発展し、議会で取り調べることは不可能となり、パウロの身柄は安全のために一時、兵営に移されます。6~10参照。
 パウロは、議会の席で大胆に振る舞っていましたが兵営の中に戻ると緊張が解れ、ほっとしたのでしょう。これからどうなるのか不安な気待ちになったのかも知れません。気落ちしたパウロに主は現れてくださり、彼を励まされたのです。

「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない。」
パウロは、この主の言葉に励まされます。自分のしてきたことは間違っていなかった。たとえ、福音に耳を傾ける人がいないように思われる厳しい状況でも、自分の語る証を聞いた人々の中から一人でも悔い改めて神に立ち返る人が起こされるならばそれでよいのだと、先の見えない状況の中にも希望を見出し、大胆に福音を語る勇気が与えられたのです。そして、何より主が自分を使徒として任命してくださり、これからローマに行って同じことを語る使命が与えられていることをパウロは再確認します。主に励まされたパウロは、後に同労者のテモテを励ます人になります。「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。」Ⅱテモテ4:2参照。
 神様は、パウロだけでなく、私たちにも同じように聖書のみことばを通して語りかけてくださっています。「勇気を出しなさい。」たとえ、福音を受け入れる人々がすくなくてもあきらめずに語り続けるように。どのように自分がキリストに出会い、救いに与ることができたのか。どのような者に変えられたのか。日々の生活の中で証をする機会が与えられるように祈り続け、証し続けるようにと励ましてくださるのです。