小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

原罪

「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる
 ひとりの男の子が、私たちに与えられる。」

                                     
                f:id:koumi2016:20160627201619j:plain イザヤ9章6節

 

<原罪>         ローマ5:12

 神学者のJ・I・パッカー博士は、原罪を次のように説明しています。「罪深さは生まれた時からすべての人に及んでいて、実際に罪を犯す前から動機が歪んでいる心というかたちで存在する。このような内側の罪深さが、私たちが犯すすべての罪の起源である。原罪は神の前で私たちの最初の代表であるアダムから、不可解ではあるが現実的に私たちに引き継がれている。」
なんでアダムが犯した罪の責任をその子孫が受け継がなければならないのかと不満に思う方もおられるでしょう。確かに、アダムが罪を犯したならアダムだけが罰せられるべきではないかと文句を言いたいところです。しかし、文句を言っても過ぎてしまったことは変えられません。大切な点は、私たちがアダムのもった罪の性質を受け継いでいるために「死ぬ」ものとされているという事実です。死んだらみんな同じところに行くのだと考える人がいますが、聖書は人間は死後、天国に行く者と地獄に行く者とどちらかしかないと教えています。誰でも天国に行きたいと願うでしょう。しかし、神様はすべての人が天国に入れるわけではなく、地獄に行くものもいると聖書を通して教えておられます。ですから、罪の悔い改めが必要になります。聖書は、人間が罪人であるために罪を犯すのだと教えています。これが理解できる時、自分に救いが必要であることが分かります。なぜなら、私たちは、日々罪を犯し続けているからです。ですから、自分が滅びに向かっている者であることを自覚できることは有難いことなのです。
また、自分とアダムの連帯性が分からないと罪人としての本当の意味での自覚が生じません。アダムに起きた出来事を他人事として考えている間は、救いの素晴らしさと必要性が分かりません。アダムが罪を犯したことにより、そのアダムの罪の性質を自分も受け継いでいる者であることが自覚できるとき、救いを求める思いが生じてきます。そして、アダムとの連帯性が分かるようになるとイエス様との連帯性も分かるようになります。なぜなら、罪がひとりの人を通して全人類に及んだように、救いがイエス様を通して全人類に及ぶことになることが受け入れられるからです。18節参照。
エス様が自分の罪のために身代わりとなって罪の罰を受けてくださったことを信じる時、その信仰によりイエス様と一つとされ、イエス様の十字架の贖いの故に罪を赦していただくことが可能となります。そして、私たちがイエス様と繋がっている時、私たちはアダムから受け継いだ罪の性質から解放され、罪を犯さない自由を得ることができるのです。ですから、絶えず、イエス様に繋がり続けることができるように罪を悔い改め続けてまいりましょう。