小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

神の力による宣教

「勇士よ。主があなたといっしょにおられる。」
                    f:id:koumi2016:20160627201619j:plain 士師6章12節

 

<神の力による宣教>             使徒9:20~25

サウロは、イエス様と出会い、霊的に新しくされる体験をしました。彼は、自分の誤りに気づくとすぐに生き方を改めます。サウロは、確かにイエス様と出会い、自分のしてきたことが間違っていたことを素直に認め、正しいことを実行することを選択するのです。では、サウロはどのようにして福音を宣教していったのでしょうか。それはイエス様がなされていたやり方でした。
エス様は、旧約聖書を引用され、旧約の預言が今成就したと宣言されました。同じように、サウロも旧約聖書で預言されてきたところのメシヤがイエ ス様であることを証明しユダヤ人たちをうろたえさせます。ユダヤ人は、サウロの説教を通してイエス様が自分たちのずっと待ち続けてきたところのメシヤであることを頭で理解することができたことでしょう。なぜなら、彼らは旧約聖書に親しんできたからです。しかし、その結果、ユダヤ人の反感をサウロはかうことになり、命を狙われることになるのです。イエス様が当時の人々から拒絶されたように、サウロもまた人々から同胞のユダヤ人から憎まれることになります。ユダヤ人は、サウロと論争しても勝てる見込みがないと悟ると暴力によりサウロの口を封じる態度にでます。いつの時代でもそうですが福音を聴いて受け入れる人もいれば拒絶する人もいます。サウロは、同胞のユダヤ人に豊かな聖書知識を用いて彼らに受け入れやすい言葉で福音を語ることもできたでしょう。しかし、サ
ウロはあえて単純なメッセージを語ることに徹しています。その理由をサウロは、コリン ト人への手紙の中で次のように述べています。Ⅰコリント1:18~29参照。

十字架にかけられたイエス様を神の御子であると信じることは、人間の力でできることではありません。できるとすればそれは神の力によるものです。なぜなら、全宇宙を全世界を創造された神様が造られた人間の手にかかり殺されるなどということは到底信じがたい愚かなことに思われます。彼らの神観は、神は偉大な存在であり、人間にどうにかされるようなお方ではないと考えているからです。サウロも、イエスという男は、自称神の子を名乗り、多くの人々をたぶらかし、神の国が近づいたと罪を悔い改めるようにと説いていたが彼は、 神を冒涜する者として裁かれ、十字架に架けられて死んだのだと考えていたはずです。そんなサウロを神様は、異邦人に福音を伝える器として選ばれ、彼を強制的に救われます。復活されたイエス様が直接、サウロのもとに行き、彼の間違いを指摘し、正しい道に導かれたのです。私たちは、サウロのような劇的な変化を経験したわけではありませんが、神様から選ばれ、救っていただいたという点に関してサウロと共通しています。そして、救いに与ると、その人は救われる以前の罪の生活を捨てることができるようになるのです。

サウロは、神の力に期待して力強く福音を宣教して行きます。私たちもサウロを変えた神の力に期待して勇気をもって大胆に宣教する者になっていきたいと願います。