モーセと律法に対する人間の態度
「主よ。お話しください。
しもべは聞いております。」
Ⅰサムエル3章9節
<モーセと律法に対する人間の態度> 使途(acts)7:17~43
ステパノは、モーセと律法に対する反逆者であると訴えられたことに対し、自分が モーセと律法に対し正しい認識をもっている者であることを弁明していきます。
まず、モーセがどのような状況の中で誕生し、どのようにして出エジプトを実現さ せるために神様に整えられたかについて確認していきます。17~38節参照。
ステパノの弁明を見ると、モーセの生い立ちとイエス様の生い立ちが重なります。 生まれた時から命を狙われ、神様から神の民のところに遣わされますが拒まれた経緯があります。39~42節参照。
イスラエルの民の指導者に対する態度は、イエス様を拒み、十字架にかけた人々の態度と重なります。いつの時代の人間も、神様から遣わされた者を拒み、迫害して来た歴史があります。私たちには、真理を語る者を退け、自分にとって都合の良いことを語る者を求める傾向があるのではないでしょうか。 今の自分の生き方を肯定してくれる人や意見を捜すことをやめ、みことばが何を求めているかをまっすぐに語る者に素直に聞き従って生きる者になりたいと願います。
主によって召された牧師が人を恐れることなく、神様だけを畏れ、真理をまっすぐに 語ることができるようにお祈りください。 そして、みことばが何を自分に求めているのかを真剣に学び、みことばによって示された自分の罪を心から悔い改め、神様と自分との関係を見直し続ける者でありたいと願います。51~53節参照。
私たちの心は、頑なです。神様からの愛のある忠告や助言であっても素直に受け取ることのできない者たちです。自分が正しく、神様が間違っていると自分の否を頑なに認めようとしないところがあります。しかし、神様は、そんな頑な心をもつ私たちを完全に見捨てることなく、みことばを通して語りかけ続けてくださいます。
人には、できないことでも神様にはおできになると神様に信頼し、神様に従って生きる者に変えられて行きたいと願います。