小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

すべてを益としてくださる神

「主があなたがたを赦してくださったように、 
 あなたがたもそうしなさい。」
                

                                                 f:id:koumi2016:20160627201619j:普通  コロサイ3:13

 

<すべてを益としてくださる神て>     ピリピ1:12~14

 「禍を転じて福となす」という言葉があります。パウロの体験してきた迫害の数々は、人間的な視点でみると福ではなく、禍です。しかし、パウロは知っていたのです。自分の置かれている状態が必ず、益となる日が来ることを彼は何度も体験し、信仰の目で今の自分の置かれた状況を見ることができ、困難な状況を肯定的に受け止めることができたのです。
 今朝、私たちはパウロが困難の中で目を向けた二つの御業について考えてみたいと思います。一つ目は自分が投獄されたことで通常福音が伝えられない人々に救いのチャンスが提供されることになったことです。パウロは投獄された後、いつものように牢の中で伝道します。パウロの宣教スピリットは場所を選びません。どこであろうと大胆に勇気をもって福音を伝えたのです。パウロは自分が何のために投獄されたのか。親衛隊の全員に証したのです。さらに、囚人の中にも救われる人々が起こされたのです。<br>
二つ目の御業は各教会のキリスト者たちが大胆に宣教する者になったことです。パウロが投獄された知らせは、彼が宣教した各地域の教会に伝えられたことでしょう。パウロの投獄を知ったキリスト者たちは、彼のために真剣に祈り、パウロの身の安全と彼が一日も早く解放され自由の身となることを心から願ったはずです。そして、投獄の知らせを受けたキリスト者たちのうちに宣教に対する情熱が湧き上がったのです。パウロ先生が捕らわれてしまった以上、今度は、自分たちが出て行き、福音を知らせなければならない。キリスト者の先頭に立ち、宣教してきたパウロの投獄は、キリスト者たちの宣教に対する情熱を消すことにはならず、逆に彼らに励ましと勇気を与え、迫害を恐れることなく、大胆に福音を宣べ伝える人々を生み出すことに繋がったのです。そして、一番重要なことは、人々が迫害を恐れずに大胆に福音を宣べ伝えられたのは聖霊(神の第三位格)の力によるという事実です。
 神を愛するとは、神の命令に従うことです。聖霊から力と勇気と励ましと慰めをいただき神のご命令に従う時、すべての事が益に変えられます。(ローマ8:28参照)これはキリスト者だけに与えられた特権です。パウロの投獄という禍が人々の救いにつながったように、私たちの今置かれている状況が人々の救いのために神が良しとされる最善のものであると受け止めなおし、自分がキリスト者であることを公にし、福音を伝える特権に与る者に変えていただこうではありませんか。(Ⅱコリント4:15~18参照)