広まり続ける福音
「神を愛する人たち、すなわち、
神のご計画にしたがって召された人たちのためには、
すべてのことがともに働いて益となることを、
私たちは知っています。」
ローマ8:28
<広まり続ける福音> 使徒28:30~31
ル力は、使徒の働きを通して、イエス様が昇天された後、イエス様から派遣された聖霊様が地上においてどのように御業をなさったのか。今も聖霊様が私たちと共に居て御業を成し続けていてくださっていることを教えるために使徒の働きを書き残したのです。
では、最後にル力が記したことから私たちが今、学ぶべきことは何でしょうか。パウロは、最後の最後まで、自分の出来ることを最大限やり貫こうと努め励んだ人でした。ローマ市民であったパウロには、自費で家を借りることや、家を訪ねてくる人に面会する自由が与えられたのです。囚人の立場は変わっていませんが家から出ることは許されない不自由さはありましたがパウロは、自分に与えられた環境を受け入れ、今、ここで出来る事をしようと前向きに積極的に物事に取り組みます。
ルカ自身は、記していませんがパウロは、ローマで捕らわれの身となっていた2年の間に手紙を少なくとも4通書き残しています。エペソ人への手紙とピリピ人への手紙とコロサイ人への手紙とピレモンへの手紙です。パウロの残した手紙は、当時の教会だけでなく、2000年の間、すべての主にある教会の問題に対しても適用され続け、各教会を建て上げるために用いられています。私たちも、パウロの残した手紙から多くの恵みをいただいています。
神様は、無駄なことを一切なさるお方ではありません。パウロの置かれていた状況を神様は、最大限に活かし、パウロを通して、主の体であるすべての教会を祝福しようと備えてくださるお方なのです。パウロは身柄を拘束されていましたが福音は、留まることなくローマから全世界に教会を通して広められ続けます。誰も、福音の広がりを阻止することはできません。たとえ、強大な軍事力を誇るローマ帝国でも、キリスト者を撲滅させることはできなかったのです。なぜなら、みことばと共に働かれる聖霊様が人々の魂と霊を守り、彼らの信仰を成長させ、どんな迫害にも耐えられる強い信仰者と変えてくださったからです。多くの試練を乗り越えてきたパウロたちの生きた証は、説得力があり迫害下に置かれた兄弟姉妹にとって大きな励ましと勇気と希望を与え続けました。
私たちも、パウロたちのように人々を励まし、勇気づけ、支えることができるのです。今、置かれている状況が深刻であればあるほど、その中で必死に神様と共に生きている姿が人々の励ましになり助けになることを覚えたいと思います。世はキリストに従う者を憎みます。福音を広めようと働く者たちを阻止しようと試みます。しかし、誰も主のみこころを妨げることはできないのです。イザヤ55:11参照