小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

沈黙の服従

「神にとって不可解なことは、
 一つもありません。」

                                     
                f:id:koumi2016:20160627201619j:plain ルカ1章37節

 

<沈黙の服従>         マタイ2:13~23

  はじめての子育ては、誰にとっても未知の世界であり、神様の助けなくしては成しえない偉業です。さらに信仰継承の課題は、親に大きな責任があり、信仰継承の難しさを時代や環境のせいにすることはできません。なぜなら、子どもの一番の先生は、なんと言っても親であり、子どもに一番影響を与えるのも親だからです。親がどのように生きているか。 子どもが一番よく知っていることを忘れてはならないのです。自分が何を話し、何を大切にし、何を目的に生きているか。子どもたちは、じっと見て観察し、分析し、自分の生き方に取り込みます。
今朝は、イエス様の父親に選ばれたヨセフの生き方に目を向けてみましょう。神様は、ヨセフに対し、夢で彼がどのように行動すべきかを命じます。13節参照。ヨセフは生まれてまもないイエス様と妻のマリヤを連れてエジプトの国に出発します。神様は、すべてを知っておられ幼子のいのちが危険にさらされる度に、ヨセフを通してイエス様を守るという行動を選択されました。神様は、全能なお方です。御子のいのちを狙うヘロデの心を変えることも、ヘロデの命を奪うこともできました。しかし、神様は、わざわざヨセフたち夫婦を用いて幼子を守られようとしたのです。ここに、神様のご計画があることが分かります。

神様は、これらの出来事を通して、ヨセフとマリヤの信仰を成長させようとなさったのです。これから先、どのような「試練」が彼らを待ち受けているか彼らには分かりません。しかし、すべてを知っておられる神様に従うならば必ず、道が開かれることをこの逃亡生活を通してヨセフたちは体験します。その時の体験は、おそらくイエス様にも繰り返し語られたはずです。イエス様は、両親から実際に天の父なる神様が生きて働いておられる事実を聞くことにより、それがイエス様の天の父なる神様への絶対の信頼と服従の基礎をつくることに繋がっていったのです。ヨセフは、夢で天の使いからエジプトへ逃げるように指示されるとその夜のうちに幼子と母マリヤを連れてエジプトに旅立ちます。

私は、このヨセフの行動に彼の信仰姿勢を垣間見ることができたのです。ヨセフは、何一つ文句を言わず、神様の命令に黙々と従います。神の御子であられるイエス様も天の父なる神様のご計画に沿って十字架の苦難の道を沈黙のうちに従われたことを心に覚え、主の歩まれた道を私たちも選択する者になりたいと願います。イザヤ53:7参照。
信仰故に受ける苦難の先に必ず栄光が用意されています。ローマ8:16~17参 照。サタンとの闘いに勝利し、十字架の死を打ち破りよみがえられ、天に凱旋された主を仰ぎつつ共に励まし合いながら地上の生涯を歩んでまいりましょう。