小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

神のみこころだけが成る

「わたしは全能の神である。

 あなたはわたしの前を歩み、全き者であれ。」

                                     
                f:id:koumi2016:20160627201619j:plain 創世記17章1節

 

<神のみこころだけが成る>               使途acts 18:12~17

 聖書を読む時、覚えたいことは歴史の背後にいつも神様のご支配があるという事実です。人間は、自分たちが世界の支配者であり、歴史も支配しているかのような錯覚を抱くことがあります。しかし、実際に人間ができることは小さなこと であり、まことの支配者であられる神様の許しの範囲内で人間は物事を行っているに過ぎません。

今から約2000年前にイエス様を十字架にかけた人々も、これで邪魔者がいなくなったと喜びました。しかし、それは人間の浅はかな企てであり、天の父なる神様の人類を救うご計画は変更されることなく成就したのです。なぜなら、イエス様の十字架の死も、イエス様のよみがえりも、すべては神様のご支配のもとに起こった出来事だったからです。目先の事だけで物事を早急に判断する人間には理解に苦しむことですが、長い歴史の中で神様がどのように働かれてこられたかを思い出すならば、確かに神様のご支配のなかですべての事が成就 してきたことは歴史が証明している事実なのです。
今日、お読みした箇所にも神様のご支配が隠されています。サラッと読んでしまうと何の驚きもない箇所ですが、起こった出来事の重要性を知る時、新しい発見があります。パウロに対する判決の有無は教会にとって大きな意味がありました。なぜなら、総督の下す判決は他の州でも有効であり、他の総督が前例として使うことになるからです。仮にパウロが総督から有罪であると判決を受けたならば、キリスト者に対する迫害は勢いをまし、キリスト者は法による保護を失い福音を宣べ伝えることが難しくなります。神様は、福音が人々の間に広まり、主の教えが人々の生活に浸透する時間を与えてくださったのです。神様は、常に歴史の背後で働かれ、ご自身のご計画を確実に進めておられるお方です。
 今日は、投票日です。誰が選挙に勝つか。誰にも分かりません。しかし、一つだけはっきりしていることがあります。それは、神様のみこころだけが成るという事実です。誰が当選しても、どんな人でも神様によって変えられない人はいないのです。問題は、誰がリーダーとなるかではなく、その背後におられる神様が何をしてくださるかを期待し、とりなし続けることです。みこころだけが成ると信じ、自分に与えられた使命を果たし続けましょう。
 地の塩として、世の光として、その役割を果たし、その使命を全うできるように祈りつつみことばに従って生きることを選択しましょう。