福音の力を信じる
「神のみこころは何か。
すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、
完全であるのかをわきまえ知るために、
心の一新によって自分をかえなさい。」
ローマ12章2節
<福音の力を信じる> 使途(acts)8章9~13
今日の箇所には、シモンという摩術を行う者が登場しています。昔も今も、人間は驚きを利用し人々の心を惑わし、人々の関心を自分に向けさせようとしてきました。しかし、どんなに驚くべき業がなされても、それが聖霊によってなされているのでなければ本当の意味で人間の救いとはなりません。
人間の罪と死の解決は、福音でなければどうすることもできないことがらだからです。福音が宣教されるまでサマリヤの人々は、シモンの摩術に騙され、人間の罪と死の問題に対し関心を抱くことができない状態にあったのです。
今の日本の状態も、福音よりもその他のものに人々の関心が向けられていることを覚える時、サマリヤの人々と私たちの置かれている状況が重なります。
私たちは、もっと祈らなければならないのです。共に集り、共に主の御名により祈るところに聖霊が働いてくださいます。聖霊によらなければ誰もイエスを主ですと告白することはできません。私たちの身近な家族や友人や知人の救いのために真剣に祈り求める者になりたいと願います。
この世が私たちに与えることのできるものは一時的なものです。短い期間、繁栄することができたとしても、その後、滅びが待っていることを覚えたいと思うのです。私たちは、罪に対する裁きがあることを聖書から知らされた者たちです。死後のさばきがあるからこそ、私たちは真剣に祈るのです。愛する家族が永遠の滅びに入るようなことにならないように聖霊の働きを祈り求め続ける者でありたいと願います。そして、先に救われた私たちが罪の力から解放されて、聖霊の助けをいただいてみことばに従って生きるなら、その生き方を見た人々が福音に関心を示すようになるのです。福音には、力があります。霊的なことに無関心だった私たちを福音に耳を傾ける者に変える力があります。
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」このおことばの通り、私たちは信じて救われました。人間の努力によってではなく、100パーセント神様の恵みにより造り変えられたのです。心の頑なな私たちを根本的に造り変えたみことばの力を信じみことばに従って生きる決断を日々新たにする者になりたいと願います。