小海キリスト教会 礼拝メッセージ

小海キリスト教会の礼拝メッセージと御言葉を紹介します。。

真の勝利者

「わたしに従いなさい。」              

                     f:id:koumi2016:20160627201619j:plain ヨハネ21章19節

 

<真の勝利者> 使徒6:8~15

人々が選んだ7人の食卓に仕える者の中にステパノがいました。ステパノは恵みと力に満ち、人々の間で、すばらしい不思議なわざとしるしを行っていたとあります。12使徒以外の信徒にも奇蹟を行うわざが与えられていたことがこの記事から分かります。ステパノは、食卓に仕えるために選ばれた者でしたが癒しのわざや福音を宣教するわざも同時に行っていたのです。そして、宣教のわざがなされるところに妨害する者が現れます。9節参照。

リベルテンの会堂に属する人々とは、外国育ちのユダヤ人たちの集まる会堂に属する人々のことです。リベルテンの会堂に属する人々は、ステパノと議論しますが太刀打ちできません。議論で勝てないことが分かると彼らは策略を巡らしステパノに対抗しようと企てます。11~14節参照。丁度、イエス様が当時の祭司長たちと律法学者たちのねたみをかい、捕えられ、訴えられていったようにステパノも同じように迫害を経験することになります。偽りの証人が立てられ、自分にとって不利な証言がなされ、人間的にみるならば絶対絶命の危機にステパノは直面していたと思われます。私たちも、本気で福音を宣教しようとする時に迫害が起こることを覚悟する必要があるのです。

この世が神様に敵対する以上、神様に従って生きようとする者が迫害されるのは自然なことです。私たちは、初代教会の人々の姿から何を学ぶことができるのでしょうか。それは、彼らが知恵と御霊によって語っていた点です。人間の知恵ではなく、人間の力ではなく、神様から与えられた知恵と御霊によって生きることが必要なのです。人間は、自分たちの力を超えたものに遭遇すると驚き、怪しみ、力ずくでその働きを抑えようと必死に働きかけてきます。しかし、神様から出たことを人間が留めることはできません。

議会に引き出されたステパノの姿が神様に属する者の確かさを物語っています。15節参照。真理を愛し、みことばに従って生きる人には、上からの平安が与えられます。心の状態は、その顔に現れるものです。ステパノの顔は、神様からいただいた恵みと力に満ちて輝いていたのです。
私たちも、日々、神様との交わりに生き、上からの恵みと力をいただいて大胆に福音を証する者に変えられたいと願います。神様は、共に集り、共に祈る人々に豊かに恵みを注いでくださり、私たちの生活を通して神様の素晴らしさをこの世に現わしてくださいます。